私が介護福祉士として老人保健施設にいた際に「あの新人使えないよね」と陰口をいう意地悪い職員がいました。
確かに一部は納得できる部分はあるものの、そこまで言う必要ないのに…と常日頃思っていましたね。
今回は使えない新人介護士と思われないための対処法まとめについて話していきたいと思います。
新人が使えないのは当たり前
はっきり言って新人が使えないのは当たり前です。
例え、実務経験があったとしても施設によって運営の仕方や業務内容なんて180度違いますからね。
いくら中途採用でもその施設の風土に馴染むのに二週間から一ヶ月は掛かるでしょう。
なので過度な期待は禁物です。
他にも無経験の方であれば普段の介護業務の他にもパソコンでの記録等、やる事なんてたくさんあります。
そんな中で即戦力を望んだり、高望みしすぎな気がします。
介護職でよくあったのが、頻繁にお局介護士が「新人が使えない」と愚痴ってたことです。
新人が使えないのは無経験、さらには新社会人なら当然でしょう。
少なくても介護職は資格が必要な仕事なので、教育に時間が掛かるのなんて当たり前です。
そういう方に限って自分のミスを棚に上げるような事をするのも困りものですね。
では、話を戻して新人教育に大切なものとは何かちょっと語っていかたいと思います。
使えない新人介護職員と思われないための対処法
では、具体的に使えない新人と思われないためにはどうすれば良いのか?
同僚や上司はあなたへの仕事に対する熱意を何気に観察されています。
なので、しっかりと仕事へ対する姿勢をアピールしつつ仕事でミスをしないようにしたり、成るべく仕事を円滑に進められるように努力しましょう
新人介護士はメモを取る
自分の熱意ややる気を伝えるには新人介護士はメモを取りましょう。
最近の新人はメモを取らないことが多く年配の方は「最近の子はメモを取らない」とぼやいてるのを聞いた事があります。
これは上司が意地悪では無く、メモというものは仕事をする上で必要不可欠だからです。
- メモを見て仕事を思い出す
- 上司にとってメモを取るのが常識
- 当たり前が出来ないとイメージがダウンする
学校での勉強でもノートを取るように教育されているはずです。
新人が仕事の話を聞いて耳と目で、仕事を覚えるのでは無く、メモを取って手を動かすことによって触覚の刺激されます。
さらに「メモを取って覚える」という意識も作用するため「メモに書いて覚える」のは仕事を聞いて覚えるより効果的です
両方の感覚機能を使うため、脳が活発に動くので「書いて覚える」ことは科学的にも有効と言えるでしょう。
新人介護士は自発的に分からない事を質問する
分からないことはどんどん質問しましょう。
最初の内は分からないことが分からないという現象が起こります。
なので、少しでも疑問に思った際は速攻で質問してメモに取りましょう。
「今忙しいから後にして!」と一方的に拒否するような職員が人格的に問題があります。
良い職員であれば利用者さんに「新人さんいるから勉強させて下さい」と頼んでくれます。
現実は職員不足という事もあり、中々親切丁寧に教えれる施設が少ない気もしますが、出来る上司は必ず力になってくれます。
臆せずに前向きにいきましょう。
新人介護士は凡ミスを減らそう
普段の業務で凡ミスを減らす事で新人介護士の信頼は徐々に厚いものになります。
具体的に新人介護士が気を付けるポイントは以下の通りです。
- オムツ・パッドの置忘れ
- 消毒液やペン等の置忘れ
- 申し送り漏れ
汚染して交換したオムツの置忘れはありませんか?
普段の業務が忙しくコール対応している間に前の仕事のやり残しを忘れてしまう事は珍しくありません。
こういった小さいことの積み重ねで信頼を失っていきます。
忙しいのは分かりますが、仕事の一区切りした際に居室巡回をして、忘れ物が無いか確認していきましょう。
新人教育がきちんとしていない施設には注意
新人介護士に限らず、どの業界でも新人が使えないのは当たり前です。
施設によって社風が変わるのと一緒で、同じ介護業界の介護業務でもやり方は大分違ってきます。
なので、中途採用の経験者でもあくせくする場面は必ずあります。
ここでは逆に新人介護士が「自分のいる施設がまともかどうか」判断できるポイントをまとめたので参考にしてみてください。
新人には褒めて仕事はカバーをする
新人さんは仕事の優先順位の優劣を即座に判断する力が養われていません。
なので、ベテラン介護士からしたら「何でその業務を後回しにするの!」とかギャーギャー文句を言う人がいますが、そこはあなたがカバーして助言すべきでは無いでしょうか?
仮にあなたが介護初心者で何も分からなかったらどう動いて良いか分からないですよね?
きちんと自分も初心に戻って相手を思いやる気持ちがあれば新人教育はうまくいくと思いますよ。
新人介護士は人材は宝です、感謝の気持ちを忘れずに
介護業界は人手不足なので人材は宝です
なので、すぐに新人が使えないだの仕事が覚えるのが遅いと責めるのはやめましょう。
介護職として来てくれただけでも嬉しいことのなのに聞いていて悲しい
そして教育しても伸びないのは新人担当者の介護士にも問題があるのではと思います。#介護福祉士
— 黒澤春 (@harukurosawa) May 30, 2020
介護業界は人手不足なので人材は宝です
なので、すぐに新人が使えないだの仕事が覚えるのが遅いと責めるのはやめましょう
介護職として来てくれただけでも嬉しいことのなのに聞いていて悲しい
そして教育しても伸びないのは新人担当者の介護士にも問題があるのではと思います。
地方に限らず日本全土で介護士の人手不足問題は深刻化しています。
賢いまともな介護士さんなら、人材不足のご時世ですし人材は宝、何より介護業界は不人気なのでそういった人材でも教育いしていくのが介護士の努めでは?と感じています。
確かに中には本当に使えない人もいるかもしれませんが、仕事が楽しめる様な工夫をしたり試行錯誤するのが先輩介護士の役目では無いかと考えています。
少なからず入社してくる人は介護に対して何かしらの「思い」を持って来ているはずです。
よくある「人の役に立ちたい」とかそういった理由でもとても立派だと思います。
逆に私が現役介護員だった頃は「超ウェルカム」な姿勢で新人教育に携わっていました。
しかし、全員が全員私の様な考えではありません。
何故か新人に対して「私は仕事が出きるアピールをする意地悪なおばさん介護士」がいるんですよね。
私も以前にそんなおばさん介護士とうまくいかない時も御座いました。
こんな意地悪なお局おばさん介護士がいるから中々新人が育たずすぐに辞めてしまうんですよね…
もっと長い目で見れば良いんですが、そういったイジメ紛いな事をする人に常識は通用しないのが難しい所です。
現役の介護士が新人に対して「介護業界に来てくれた事への感謝」は今のご時世一番重要といっても過言では無いでしょう。
介護職が不人気と理解していない施設
人手不足なので今や未経験、無資格者の職歴無しでも雇うのが介護業界です。
即ち優秀な人材は中々介護職には就職したがりません。
反感買うのは承知で言いますが、良い仕事なら中途採用もせず万年人手不足な状況に陥る訳が無いんですから…
自信を持って介護する事は良いですが、そういった誰もやりたがらない仕事をしている自覚を持てない介護施設が多いです。
不人気化の進む介護業界の裏には3K(きつい、汚い、給料安い)以外に人間関係が問題視されています。
3Kにプラスして人間関係最悪なんてそりゃ誰もやりたがりませんよ…
現に私の見てきた施設では新人を大切にしないがために、ユニット閉鎖にまで追いやられた施設を知っています。
まぁ、自業自得ですし同情の余地も無いですよね。
全て自分が撒いた種なんですから…
介護職が不人気と理解し、新人介護士を大切にする施設で働きましょう。
新人介護士が辛いと感じた時の対処法
上記のことを試してもブラック企業で勤めている以上、正当に評価されず、最悪精神疾患になってしまうリスクもあることを忘れないでください。
そうなった場合、退職も視野に入ってくるかと思います。
しかし新社会人や中途採用の人もそうですが、お金に余裕がなくてすぐに離職することが難しい方もいます。
ここではそのような方への対処法を解説していきます。
一年その介護施設で頑張って勤める
新社会人で仕事に就いた人には悲報ですが、一年経たないと失業保険や傷病手当の対象にならないので注意が必要です。
失業保険は退職後に無職でも国からお金が貰える制度です。
なので、新卒の新人介護士が辛くて辞めたくても次の職場を見つけてから転職しないと金銭面でかなり苦労すると思います。
もし前の職場での離職票が有効であればすぐに退職しても、失業保険の対象になるので最寄りのハローワークに相談しましょう。
◆関連記事

一年も頑張れない方は精神科で診断書をもらい休業する
ここまで来たら恐らく、適応障害などの精神疾患の可能性も捨てきれません。
一度精神科に掛かって今の自分の状態を診てもらうと良いかと思います。
もし医師からの診断が下り、診断書を貰うことが出来れば仕事を休業出来ます。
休業の後に職場復帰して活躍されている人もいるので、手段の一つとして頭の片隅にでも入れておくといざという時に役立ちます。
しかし、デメリットとしては職場に居づらくなるのと昇進に響きますので、将来的に役職を目指す人にはオススメしません。
でしたら、そのままフェードアウトして退職の方向に持っていくのがセオリーでしょう。
雇用保険の期間を満たしている状況で適応障害、うつ病の診断が下って入れば失業保険がすぐに貰う事が出来ます。

本当に辛いブラック施設で勤務しているなら転職もアリ
昇進出来ずに一生、契約社員といった非正規雇用が嫌だ!という方はいよいよ転職を考えた方が良いでしょう。
実際に私も転職サイトを利用して手取り13万から手取り30万近くまで年収アップすることができました。
給料の高い施設は仕事が大変だったり人間関係が悪いと勘違いしてる方が多くいらっしゃいます。
しかし、金銭的に余裕のある職場は社員の心にもゆとりがありますし、会社組織も大きいためサービス残業や新人イビリといった違法行為は少なくなります。
確率論なので、配属先の部署によってはブラックですのでそこは運も絡んでくるので注意してください。
下記に、本当に辛くて辞めたいと考えている新人介護士にオススメする求人サイトのリンクを貼っておきますので、興味のある方はご参照下さい。

最後に
くどいようですが、新人が使えないのは当たり前です。
その新人さんが使えないのでは無く、教育係だった介護士や施設が無能なだけなので、新人介護士さんは深く考えない事をオススメします。
逆に私が唱えたいのは、指導する現役介護士は自分の置かれている立場をもっと考えるべきだと思います。
なぜ、優秀な人材が介護業界に入ってこないのか?
不人気なのと、誰でもなれるし魅力が無いからです。
やりがいはあるのは分かりますがそれだけじゃおまんま食っていけないですからね。
そんな業界に入ってくる新人は大切にすべきなんですよ。
このままの状況だと人手不足は加速する一方です。
なので、少しでも環境の整った環境に身を置くことが大切になってきます。
今いる施設があなたにとって最善の場所か、今一度自分を見つめ直しましょう。