介護福祉士保有者の黒澤春です。
給料が安いと言われてる介護職で年収1000万円を目指せるのか?
昨今では介護処遇改善手当に加え、岸田政権により賃金アップが見込める介護士ですが、まだまだ平均年収を稼ぐのは至難の業です。
ですが、私のYouTubeチャンネルの方で平均年収以上稼いでる視聴者さんもちらほら見かけます。
もしかして努力次第では介護士でも年収1000万を実現できるのでは?と思ってる方へ向けた記事となっていますので、是非最後までご覧下さい。
介護職で年収1000万を目指す①転職する
まずは基盤となるのは職場選びです。
介護事業所によっては昇給の限界があり、それを限界突破するには転職するのが手っ取り早いと言えるでしょう。
小さい事業所だと企業の大きさを生かしたスケールメリットを得る事が出来ず、賃金が低い傾向にあります。
例に出しますが、私は北海道の田舎に住んでおり、巨大グループのTという病院がありました。
やはり大手という事もあり、地元の社会福祉法人と比べたら給料は雲泥の差でした。
しかし、病院勤務ということもありナースさんとの連携が不可欠で、医療的観点から介護というより看護助手(エイド)に近いですね。
ですが、介護職には変わりないので給与ベースの高い会社に就職すれば年収は大幅に上がるでしょう。
ただ、現実問題平の介護職員で年収1000万かなり厳しいので後述する方法を是非とも試してもらいたいです。

介護職で年収1000万を目指す②役職につく
ブラック介護施設で働ける方は先程述べたようにまずは転職して土台を整えて、その後はキャリアアップをし、どんどん役職者になりましょう。
役職に付くことによって役職手当が付与されるため施設によっては大幅な年収アップが見込めます。
主任介護士の平均年収
想定の年収として主任の役職に就いてる方の平均年収は約500万円です。
あくまで想定ですので、実際は500万に満たないケースもあります。
しかし、介護事業所によっては主任の役職じゃない平介護士でも同等の年収を稼いでるケースも珍しくありません。
結局は働いてる事業所によって決まります。
ここでやっと年収1000万の半分、少しだけ光が見えてきましたね。
介護施設長の平均年収
特別養護老人ホームの施設長クラスだと年収は約700万円になります。
介護業界では比較的高めで、その背景としては要介護度の高い利用者様が多く業務量が多いのが理由ですね。
施設長クラスになるとそれなりの責任が生じるので、福祉業界でもこれだけの稼げます。
純粋に介護職員で高い給料を目指すのであれば、施設長を目指しましょう。
介護職で年収1000万を目指す③副業をする
介護職だけの労働収入では前章で解説した通り限界があります。
そこで不足分を副業で補う方法は比較的取り掛かりやすいと思います。
副業といっても労働型では年収1000万を目指すのはかなりキツイです。
例えばウーバーイーツや夜職、居酒屋といったお仕事ですね。
今回はそういった労働型収入は除外して紹介していきます。
介護士が副業で年収1000万①ブログ運営
最近のYouTubeで怪しい広告がバンバン流れていますが、実際ブログ収益で稼いでる人がいるのも事実です。
広告を打ってるのはブロガーもどきはブログを始めたい人に情報商材を売りつける悪徳なケースが多いですね。
ですが、私もブロガーの端くれとして言いますがプライベートの時間を犠牲にフルコミットすればブログだけでも月100万稼げる人もいます。
私は正直なところ月3万が関の山ですが、されど3万です。
ブログのおかげで生活は多少楽になりました。
ブログを本格的に始めたい方はこちらの記事で触れているので今回は割愛します。

介護士が副業で年収1000万②YouTuber
YouTuberを副業で年収1000万円も夢では無い時代になりました。
介護系YouTuberのたーゆさんという方が確定申告の動画を出されていましたが、本業の介護職くらいの収益があったとおっしゃられておりました。
ちなみに月収は総支給で27万円と動画で紹介されていました。
YouTube収益と給料、ボーナスとの合算で、推定年収は恐らく700万〜800万と見積もって良いでしょう。
本業でそこそこの役職に就いていれば晴れて年収1000万は達成できそうですね。
ただ私もYouTuberをしていますが、かなりの茨の道です。
成功できる可能性を考えるとブログと同じくらい、YouTubeの再現性は低いかもしれません。
ただYouTubeに関しては有料ブログと違って完全無料で始められるので、試しにやってみるのは全然アリですね。
何ていったって失敗して伸びなくて挫折しても損害は0です!
有名な大物YouTuber「HIKAKINさん」のように最初は本業をやりつつ、趣味程度で始めてみるのも良いかもしれませんね。
介護士が副業で年収1000万③インフルエンサー
TikTokやインスタグラマー、Twitterで活動してインフルエンサーになるのも大幅に副収入を得るチャンスです。
こちらに関してはブログやYouTubeのような収益は発生しないため、有名になってスポンサーを見つけなければいけないという面倒臭さがあります。
資産型ビジネスと労働型収益型のハイブリットと言えるでしょう。
コンスタントに活動しないといけないので、大変ですが名前が売れればYouTubeやブログへの集客も見込めます。
さらに自分の商品を売っている方だと宣伝にもなりますね。
介護士が副業で年収1000万④イラストや音楽の販売
イラストの使用許可や音楽の販売で稼ぐ方法です。
正直こちらは完全に才能やノウハウが無いとかなり厳しいですね。
しかし、ワンパンマンというジャンププラスで連載されている人気作品の元はFC2の無料のマンガブログが元手です。
いつ何処で何がヒットするか分からない時代ですのでもしかしたら自分の才能が評価され、一躍有名になれる可能性もあります。
しかし労働型の要素も含んでいるため優先度は低目かと思います。
介護職で年収1000万を目指す④経営者になる
有名な金融系の方々も結構口にしていますが、お金持ちになれたのは自分が労働所得ではなく、経営者として稼がれた方が殆どです。
なので、労働者として働くにも限界があるので手っ取り早く年収1000万を目指すのであれば介護事業所の経営者になりましょう。
ここでは世間的に言われてる様々な形態の介護事業所について解説していきます。
介護事業所の立ち上げ
まずは介護事業所の立ち上げです。
介護事業は建築物に車両など揃えるものがたくさんあるので結構お金がかかります。
社会福祉法人なんて立ち上げで一億円近く掛かるとの話もある程です。
社会福祉法人の設立要件6名以上の理事と2名以上の監事を設置します。 ・評議員と評議員会の設置上記ルールに基づき、評議員の選任と評議員会の設置をします。 ・資産の要件経営基盤として、原則として1億円以上の基本財産が必要です。
給料が安い業界なのに、運営側に回るとなると莫大な資金が必要となりますので再現性はかなり低いです。
なので今回は社会福祉法人と不安定なデイサービスは抜きで、話を進めていきます。
訪問介護事業所の立ち上げ
訪問介護事業所の立ち上げは事務所程度の賃貸が必要なくらいで基本的に、利用者様でのご自宅でのサービスとなります。
それもあってか立ち上げ費用は500〜1000円程です。
そういった手軽さもあるのか、ここ三年程で訪問介護事業は増加傾向にあります。
介護事業の中ではアツい事業かもしれませんね。
グループホームの立ち上げ
グループホームも建築物が必要となるので人材確保などを考慮して立ち上げには1000万円程かかります。
勿論、安い優良物件など削減すれば800万円程度には収まるでしょう。
ただグループホーム(GH)は特養などと違い、要介護度も低めで定員も9名なので経営者だからといって年収1000万が確定してる訳ではありません。
現に潰れてしまっているGHも見かけるようになってきました。
なので、優先度、オススメ度は低めです。
介護職で年収1000万を目指す⑤資産運用や投資
こちらも優先度は低めですが念の為取り上げました。
株式投資、投資信託といったものは元手の現金が無いと配当金などのリターンは極端に少なく、年収1000万は夢のまた夢です。
ですが、配当金も少なからず出るのも事実ですし、キャピタルゲインで稼いでる人も実際には存在します。
優先度低目の理由とは?↓
- 株式会社売買は素人じゃ勝つのは難しい
- 元手に大量の現金が必要
- 配当金もたかがしれてる
資金運用して老後に備える人は増えており、積立NISAやiDeCoなどを利用してる方が増えてます。
ただこちらは大きなリターンを見込めないので合算したとしても年収1000万は厳しいと思います。
でしたらリスクを取ってまだ育っていない株式を購入するしかありません。
こうなってくるともはやギャンブルに近いものになってしまうため、それは正直素人さんにはオススメはしないです。
仮想通貨取引やFXは初心者には厳しい
仮想通貨取引やFX取引は株式投資よりさらに優先度は低いです。
この両者は配当金すらも無く、先程も述べたように私の見解ではもはやギャンブルに近い存在です。
ビットコインなどは一時期持ってるだけでお金が増える!と明らかに胡散臭い人達が集まってたこともあってか、資産としての価値を私は見出だせてません。
といいつつも私はビットコイン取引をしていますが、完全に投機目的です。
FXに関してはあまり詳しくないですが、配当金がない時点で多少は安心できる仮想通貨といった立ち位置という認証ですね。
一攫千金のチャンスも確かにあるものの限られた人達しか実現できないので現実的ではないというのが本音です。
その他で年収1000万を目指す異業種に転職
介護職で年収1000万からちょっと逸脱しますが、おまけで紹介していきます。
それはいっその事、年収の高い職業、俗にいう異業種(他職種)に転職するのも近道です。
しかし、介護職から大手企業に行くとなると有名大学を卒業していないとほぼ不可能に近いので以下のものは除外します。
- 外資系金融会社
- マスコミ関係
- 大手証券会社
- 大手商社
- ITやコンサルタント
これらの業界は転職するには狭き門な上に新卒カードを切ったり、スキルや資格が無いと就職するのは困難です。
では、介護職から中途採用で現実的に年収1000万円を目指せる異業種を紹介します。
介護士から営業職へ
高卒未経験で年収1000万を達成するには経験不問の営業職が現実的です。
現に私も介護職から営業職になり、年収1000万には届きませんでしたが、月収50万程稼いでました。
左←営業の時の
右←現在介護の給料ww
夜勤やってこれだからなぁ…辛い pic.twitter.com/s6bmgzJHF4
— 黒澤春 (@harukurosawa) June 3, 2019
営業職時代、先輩にあたる方が月収90万近く稼いでいた事実があるのでコンスタントにノルマを達成すれば年収1000万に届きますね。
営業職にも様々な種類が存在します。
その中でも比較的年収が高い営業職を紹介します。
- 不動産営業マン
- 保険の営業
- リフォームの営業
- 古物品の買取の営業(バイヤー)
会社によりますがインターネット回線系はインセンティブが低い分、月の給料が高い傾向にあり個人的な見解で除外しました。
特に不動産系(マンションなど)では年収1000万に留まらず1億プレイヤーもいるとの話もあります。
ただ、その分見知らぬ土地に置き去りにされ、永遠と飛び込み営業をしたりと、かなりの体育会系なので覚悟をもって転職しないと痛い目に合います。
しかし実力主義なのでもろに自分の頑張りが数字として還元されるのでやりがいはかなりあると言えます。
私もインセンティブをたくさん貰った時は本当に嬉しかったので、稼ぎたい方は是非この快感を味わってもらいたいです。
介護事業コンサルタント
コンサルティング事業も年収が高いので、就職するのはかなり厳しいです。
しかし、コンサルタントと言えど一度介護職の経験があれば就職出来るチャンスは充分に有り得ます。
コンサルタントの平均年収は484万と1000万には少し遠いですが、入社する会社によっては1000万を越えてきます。
コンサルタント事業も営業職とほぼ似たようなもので、介護人材紹介のコンサルティングになると歩合制(インセンティブ)になってきます。
人材を紹介した数に応じてインセンが発生するのでノルマさえ達成すれば年収1000万も夢ではありません。
しかし、営業職は先程も言ったように運要素が絡んだりと月々の収入にばらつきがあるのは避けられないでしょう。

最後に
いかがでしたか?
本記事を読んでもらったら分かるように年収1000万円を目指すのはかなりの茨の道です。
余程の覚悟が無いと介護職から達成するのは難しいでしょう。
それでも年収1000万円を目指したい方は本記事を参考に、どの道が自分にとっての最適解が導いてもらいたいと思っています。