こんにちは、黒澤春です。
今回は介護職の委員会活動についての記事になります。
一年も勤めていれば介護職の人は委員会活動に参加することになると思います。
そんな中で委員会活動がめんどくさいと思ってる方が多いのが現状です。
実際に介護福祉士として施設経験があり、委員会活動で思った事などを話していきたいと思います。
【介護職】委員会活動へのアンケート結果
介護職の皆さんへ
— 黒澤春 (@harukurosawa) August 13, 2022
Twitterで委員会活動のアンケートを介護士さんに実施したところ、好きな人は一人もいませんでした。
結果として嫌いが50%、だるいと思っている方が50%です。
嫌いまではいかないけど「だるい」と思われている方がいるということは「出来ればやりたくない」のが本音だと思います。
業務改善に委員会は必要なのは事実ですが、ここまで敬遠されるのはなぜなのか?
介護職の委員会活動がめんどくさいと思われる理由
委員会活動がめんどくさいと思われるのには理由があります。
具体的にどういった理由で委員会活動が敬遠されるかYouTubeのコメントやネットの声を引用しつつ、解説していきます。
時間外労働や休日出勤
職員の懇親会の担当でした。職員の歓送迎会、納涼会、忘年会の場所決め、余興、司会決め、をしてました。その他、懇親会費の徴収、辞めてく人用にお花を買ってきたり、色紙を用意して皆んなに書いてもらったり…etc.色々やってました
大きい法人だとこういう事が当たり前にありますよね。もちろん時間外勤務でしたね。
委員会活動は業務中に行わず、業務終了後に行う介護施設も存在します。
実際に私が勤めていた社会福祉法人がそうでした。
【介護職】委員会活動の残業代がつかない
介護士も施設・経験によっては研修が必須みたいなもん。つい最近まで、研修やその準備も残業やサビ残😅委員会やら勉強会やら…利用者のニーズを掘り出す時間はちょっと少ない。 https://t.co/HLyvWnaaQh
— ☆あやうぇぶ☆ (@ayawave88) July 10, 2021
介護施設によっては委員会活動はあくまで委員会という括りで残業代を払わない悪質な事業所もあるようです。
お金のために働いているのにサービス残業をさせられるなんて本末転倒ですよね。
サービス残業が好きな人はほぼ0%ですし、そういった違法行為をしていたら職員のモチベーションも下がります。
これって委員会活動?ただの雑務では?
介護職として入職したのに、委員会活動によって、「あれ?」なんて事はありますね。 知り合いから聞いた話で花の水やりや水槽の手入れなんかを委員会活動がやる施設があるなんて聞いた事があったような…。 入居者様が観るならまだしも管理者の趣味でそう言うのを集めて、職員や委員会活動に丸投げ。 それは辞めていきますよね…。(笑)
花の水やりや水槽の手入れに関しては、もはや委員会活動というより業務であり、経営者の趣味の尻拭いをされているように思えます。
本来であれば委員会活動ではなく、レクリエーションの一環として利用者様と一緒に花を見ながら水やりなら納得いきますが…
【介護職】委員会活動のメリットとは?
そんな介護職員から嫌われている委員会活動ですが、実際の活動でのメリットもあります。
具体的にどのようなメリットがあるのか解説していきます。
【介護職】夏祭りなどのイベントで利用者様が喜ぶ
イベント委員会の夏祭りといったイベントは利用者様から喜ばれますし、良い刺激となります。
職員も一丸となって行事の準備をすることで人間関係の構築にも期待できます。
一つの目標に向かって頑張る事も場合によってはやりがいにも繋がります。
【介護職】感染委員による病気の予防
感染委員はインフルエンザや新型コロナなど、感染症への対策などについて議論する委員会活動です。
コロナなどの流行り病が猛威を振るっている際には、面会禁止などのルールを設けて利用者様の生活の安全を確保します。
定期的に委員会活動を行う事で随時、その時期にあった適正な感染対策を行う事でクラスターなどを防げるでしょう。
【介護職】食事委員会による適切な食事形態の提供
各フロアから介護士を最低一名から選出し、管理栄養士さんと共に利用者様の食事形態について議論します。
嚥下が弱い利用者様がいた際に適切な食事形態を決めることが出来ます。
常食が難しい方に「きざみ食」、「ソフト食」、「ペースト食」どれにするかといった感じに話を進めます。
適切な食事形態を決めることで誤嚥事故を未然に防ぐことが出来ます。
【介護職】事故報告委員会にて事故の事例を知れる
事故報告委員会ではヒヤリハットや実際の事故報告書を元に、次に同じ様な事故が起きないように努めます。
委員会活動を通じて業務中に起きたミスや事故を知れることで、ユニットや施設内で情報共有が出来ます。
その事によって、事故対策の意識や具体例を参考に似たような事故が起きないよう、日々の業務に集中できるでしょう。
多職種の方と情報交換出来る
施設によっては栄養士、理学療法士、看護師といった多職種とコミュニケーションが図れる良い機会なのが委員会活動です。
多職種と関わる事で介護士視点からではなく、新鮮な意見や情報を得られる事があります。
先程紹介した食事委員会活動であれば栄養士さんと交流を深めることで、ユニットに食事の様子を見に来た際などに気軽に食事形態を相談出来ると思います。
委員会活動で介護職員に無理をさせない施設もある
悪いイメージばかりの委員会活動ですが、それは勤める介護施設によって待遇は違ってきます。
実際にYouTube動画の方にも、ホワイトな介護施設にお勤めの介護士さんからのコメントも数件寄せられています。
委員会はウチにもありますが、決して業務時間外にはやりません。ましてや休みの日に出てこいなんて絶対ないです。 排泄委員?何ですか、それ?ウチはそんな委員会ないですよ。業務改善委員会とか研修委員会とかメンテナンス委員会とかならありますが。。。 ただ、意味のない内容ばかりで時間取られてますけどね。どうせなら採用活動委員会とかやってほしいですね。どこも人足りないんやし。
時間に決して委員会活動は行わないという、介護職員の事を労っている介護施設ですね。
しかし、ただ意味のない内容で時間が取られていると委員会活動の在り方について疑問視されています。
また委員会活動をしたくないという理由であえて小さい規模の介護事業所に就職された方もいました。
結局は勤め先の介護施設によって様々なので、自分に合わないと思った際には転職してしまうのが手っ取り早いでしょう。
いくら文句を言ったところで、サービス残業や休日出勤をさせてる介護施設の態勢が変わることはまずありえません。

最後に
いかがでしたか?
介護職の方がなぜ委員会活動に対して良いイメージを持っていないかがお分かり頂けたかと思います。
めんどくさいと思われてる背景には、介護職員が委員会活動のために無理な労働をさせられている人が多いからだと思われます。
ホワイトな介護施設であれば委員会活動への不満もなくなり、そのメリットを生かして介護士としてのスキルアップも見込めます。
不満に思わず率先して委員会活動が出来るような介護施設で楽しく仕事が出来るようになりたいですね。
最後まで読んで頂きありがとう御座います。