介護職は出勤すると同時に勤務者と申し送りをしなければなりません。
しかし、実際問題前任者の退社時間が出勤時間という事もあり、必然的にサービス早出出勤を強いられます。
このような問題は看護業界でも起きており、時折ツイッターなどで問題視されています。
では、30分前も前に出勤せずに無賃金労働をしないためにはどうしたら良いのか解説していきます。
サービス早出出勤のある事業からの転職
こればかりは施設の方針なので退職するのが最善の手段と言えるでしょう。
ここでは実際に転職に成功した方がどのような待遇で働かれているか話していきます。
早番手当や遅番手当がある
前もって申し送りの時間を考慮し、手当という形で賃金を支払うケースです。
条件として出勤の15分前に現場入りしなければいけないルールが設けられていますが、30分前出勤に比べたら楽なものです。
こういったケースで賃金を支払ってる介護施設は幾つか存在し、私のYouTubeの視聴者様の中でも数名いらっしゃいました。
5分前出勤でも怒られない
他には五分前に出勤する猛者もいらっしゃいました。
しかし、特にお咎めもなくそのまま仕事に入られるそうです。
確かに就業時間には間に合ってるので怒られる筋合いはないですし、これくらいが本来の形とも言えるでしょう。

30分前出勤が及ぼす弊害
では、30分の無賃金労働を続けるとどのような弊害が起きるのか説明していきます。
モチベーションの低下
ただでさえ仕事というものはモノ好きを除いては憂鬱なものです。
そこに付け加えて無賃金労働を強いられたら仕事のモチベーションが一気に下がります。
徐々に仕事へのやる気が無くなり仕事中のミスも増えてしまうかもしれませんね。
お金を強奪されてるのと一緒
無賃金労働と聞くとやんわりしたイメージですが、あなたの労働力は事業所側に搾取されており、間接的にお金を強奪されている状態です。
ただでさえ給料の少ない介護士の時間外労働が闇に消えているとなるとタダごとではありません。
一日30分だとすると週五で150分、2時間半もタダ働きをしている状態になります。
たかが30分かと思いますが塵も積もれば山となり、一年に換算するととんでもない時間とお金を損していることになります。
なのでサービス早出出勤は百害あって一利なしです。
介護施設のしきたりに流されてはいけない
こういった悪習に違和感を持たず周りの人間は働かれていると思いますが、それに流されてはいけません。
ここでは、それに対抗するマインドと改めてその異常性に気付けるよう解説します。
皆も頑張ってるから早く来なさい
皆もやってるんだからあなたもやりなさい!と同調圧力をかけてくる上司もいるかと思いますが、頑張る必要性がまずありません。
違法行為を声高らかに自慢し、それを努力の結晶みたく主張する輩は完全に毒されています。
皆がやってるからといって車通りの多い大壇歩道を赤信号で渡る人はいません。
幼稚園児でも分かり切っていることです。
なので、悪いことをやっていると自覚しなるべく同調しないようにしましょう。
介護業界じゃ当たり前
申し送りのため、早く出勤するのは介護職では当たり前という風潮に流されないようにしましょう。
早く来てもいいけど給料を付けてくれないのであれば出勤する義務は発生しません。
サービス早出出勤の強要はモラル欠けた介護業界の悪しき文化です。
それに流されていてはいつまで立っても変わりません。
申し送りは手短に済ませる
申し送り表などがあれば、いちいち細かく申し送りを聞かずとも要所要所で申し送り表を確認できるタイミングはあるはずです。
その中でも重要事項だけ頭に入れて細かいことに関しては随時再確認すれば良いと思います。
酷い施設だと申し送り表が無く、メモ書きでリレー方式で次の勤務者に伝えるという前時代的で古臭い介護施設も存在します。
30分前出勤を無くすためには?
転職では無く、今の職場は好きだが無賃金労働はしたくない方は一度試してみると良いでしょう。
上司に相談してみる
素直に30分前に来て勤務することが負担であることを伝えましょう。
あくまで労働者はお金を稼ぐために仕事をしているのであって学生ボランティアではありません。
労働契約を結んでる以上、労働に対する対価はきちんと支払ってもらうべきです。
これが続くようでしたら私は耐えきれないと伝えたらもしかしたら上司は何かしらの対策をしてくれるかもしれません。
周りを気にせず時間ギリギリに出勤する
これはデメリットもありますが、いっそのこと割り切って時間ギリギリに出勤してみましょう。
あなたが実践することで周りの皆も30分前出勤を辞めるかもしれません。
しかし、先程言ったデメリットとして「あの子だけいつも遅いよね」と陰口を叩かれたり、仕事の評価が下がる危険性を孕んでることを忘れないで下さい。
最後に
いかがでしたか?
やはり30分前出勤を辞めるにはかなりの労力を使うことが予想されます。
むしろ行動することでマイナスに働く可能性すらあります。
行動してどうしても改善しないのであらば前半で解説したように転職も視野に入れる必要があります。
申し送りのための早番手当や遅番手当があればきっとあなたも納得して生き生きと仕事が出来ると思います。