介護士は馬鹿が多いのは間違い?勘違いされる理由とは?

介護士の仕事

Google検索のサジェストで「介護士 馬鹿が多い」と出てきました。

実際に介護士はハローワークで「介護くらいしか今は仕事ないですね」と紹介されるくらい求人が溢れています。

しかし、なぜ世間の人はこのキーワードで調べ物をしているのか?

実際に介護士に馬鹿が多いのか?介護福祉士の私が解説していきたいと思います。

介護士に馬鹿が多いと思われてる理由

介護士に馬鹿が多いと思われる理由について深掘りしていきます。

介護士は誰でもなれる

介護職は仕事が無い50.60代の人でも職業訓練学校で資格を取って入職される方が一定数います。

一般企業は普通であれば中途採用で50.60代の未経験の方を雇うというケースは極めて稀です。

この事から介護の仕事は「誰でも出来る」「誰でもなれる」というイメージが定着し、馬鹿でもなれると解釈している方がいるのかと思われます。

介護士には、資格取得のハードルが比較的低いことや、未経験者でも働きやすい環境が整っているため、一部にとっては「簡単にできる仕事」として見られている場合があります。

介護の資格のハードルが低い

介護の仕事の登竜門である、介護初任者研修の資格は取得するのは超簡単とされています。

最短一ヶ月で取得できますし、初任者研修講座を開講しているスクールに通い、全10項目、130時間のカリキュラムを修了して最後に筆記試験があります。

初任者研修修了試験の合格率はほぼ100%で、筆記試験に落ちることもまず有り得ません。

筆記は落とすためのものではなく勉強した知識の確認程度なので、形式上筆記試験となっていますが不合格になることはないでしょう。

他にも「介護初任者研修」は未経験者でも誰でも取得出来るので比較的簡単な資格ともいえます。

高学歴の人は介護職を選ばない

高学歴の方は大手一般企業に進む傾向が強く、介護士になる方はほぼいません。

その理由として考えられるのはやはり待遇面だと思います。

高学歴の方が就職するような大企業は給料も高く、福利厚生や労働環境もしっかりしています。

一方介護業界はサービス残業なども多く、給料が安いどころか違法労働が蔓延しています。

偏差値の高い優秀な人材が少ないことから介護士に「馬鹿が多い」とイメージ付いてるのかもしれません。

底辺職ランキングに介護職がランクイン

就活サイトで炎上した底辺職ランキングに介護士がランクインしていました。

批判殺到しましたが、現実問題そう捉えている人達が多いのも事実であり、Googleの予測変換でも「介護」た行で「底辺」と出てきます。

これだけ世の中の人はタブー視しつつも、心の奥底で底辺職と思ってる潜在的な人が多いことを物語っています。

介護士に馬鹿が多いが間違いの理由

介護福祉士の私からいうと、馬鹿な人材がいるのはどの業界も同じです。

大学卒業しているからといって優秀な人材とは限りません。

では、なぜ介護士に馬鹿が多いということが、間違いなのか説明していきます。

介護福祉士を持ってる介護士がいる

介護福祉士を取得するには、例として実務経験3年と実務者研修の資格が必要となります。

このように介護の仕事は日々の実務と試験によってキャリアアップが狙える業界です。

要するに日々が勉強であり、入職したからそこで終わりなわけではなく、資格を取得しないと役職に上がれなかったりもします。

よって介護士の中でも優秀な人材も存在しており、そういった方はより高みを目指し自己研鑽のために資格を取得されます。

志が高く専門性を身につける介護士もいる事を忘れてはいけません。

ケアマネージャーを取得する介護士

介護福祉士を取得された介護士さんはさらに上位の資格である介護支援専門員、所謂ケアマネージャーを目指す方も多いです。

介護施設によってはケアマネの資格を持っていないと役職に上がれないといった厳しいラインを設けている事業所も存在します。

ケアマネージャーの資格はさらに五年もの実務経験が必要となり、介護職を超えて専門性の高い職業となっています。

こうしてレベルアップをしている介護士さんを見ても「馬鹿が多い」と思えますでしょうか?

私は実際に社会福祉法人にて勤務していましたが、こういった優秀な方々を間近で見てきたのでとても「介護士は馬鹿が多い」とは思えません。

平均年収以上の介護士がいる

底辺職ランキングの話に少し戻りますが、介護士に馬鹿が多いと思われる要因の一つとして給料の安さが考えられます。

しかし、日本の平均年収433万を超えて年収450〜500万をもらってる介護士さんもちらほらと見受けられます。

私のYouTubeチャンネルの方にも実際にデイサービスでもこれだけ稼げますと視聴者さんから実際の給料明細が送られてきたこともあります。

地域にもよりますが、私が勤めいていた頃のデイサービスの手取り12万に対してこちらは30万以上。

このご時世でこれだけ稼げるのはもはや馬鹿な人では稼げない事は明白です。

平均年収以上稼げる介護士さんは、もはや優秀な部類に入ると私は思っています。

介護士に馬鹿が多いと思ったら

あなたが働いていて「介護士って馬鹿が多いなぁ…」と感じるのはなぜなのか?深掘りしていきます。

馬鹿な上司がいる介護施設

一言と馬鹿といっても多岐に渡りますが、例としてお局がいる介護施設は最悪です。

  • 理不尽に叱れられる
  • 自分のミスを棚に上げる
  • 新人に厳しく当たる

そういった馬鹿な上司がいる職場で働いていると「介護士って馬鹿が多い」と錯覚してしまいがちです。

あくまで上司が悪いのであって介護職の人、全員が馬鹿な訳ではありません。

馬鹿な違法行為がまかり通っている介護施設

企業というものは労働基準法を守り、正当なルールの中で成長するものです。

しかし、介護業界では主にサービス残業が横行しております。

優良企業が頑張っている中、平然と違法労働を行っている介護業界や介護士に馬鹿が多いと思われても仕方ないでしょう。

しっかりと労働基準法を守った施設で働かないと損するのは自分でさらには社会に悪影響を与えます。

ブラック企業で頑張ると、まともな企業に人材が流れないので自分ばかりか業界全体が衰退します。

自分が馬鹿な介護士にならないためにも違法行為からは足を洗いましょう。

介護士が知っておきたい労働基準法と違反例まとめ
本記事では介護士の仕事で気になる労働基準法についてまとめてみました。 私は介護福祉士として特別養護老人ホームや老人保健施設、デイサービスにグループホームと施設型の介護職を経験してきました。 一般職と違い介護士のお仕事は早番、日勤...

昔ながらのやり方を変えない非効率な介護施設

介護業界は申し送り一つにしろ、昔ながらのやり方を曲げない施設があります。

どんなに非効率な仕事、業務内容であっても「それがうちのやり方だから」と頑なに曲げません。

そういった施設は旧態依然のまま、非効率な業務のため無駄な仕事も多く、過重労働に繋がりやすくなります。

転職エージェントを利用して馬鹿のいない職場へ

馬鹿な介護士と共に仕事をすることで、自分自身が「介護士には馬鹿が多い」と錯覚する前にさっさと転職しましょう。

転職する事でより優秀な人材と一緒に仕事が出来るかと思います。

同じレベルの人間と仕事をする内に自分が環境に毒されないためにも、成功例を参考にホワイト施設を目指すのが唯一の抜け道だと思います。

転職で失敗しない本当に役立つおすすめの介護転職サイト
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最後に

介護士は高齢者や障害者など、身体的・精神的に支援が必要な方々と接する仕事です。

そのためには専門的なスキルや知識、人間性が必要です。スキルや知識は非常に高く、重責を担う職業であることは間違いありません。

つまり、介護士に「バカが多い」というのは、安易なイメージである事が分かると思います。

介護士として働くためには、高いスキルや知識、人間性が求められることを忘れてはいけません。

また、仕事が簡単ではないことを理解し、真摯に取り組むことが大切です。

介護士の仕事
黒澤春

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