うつ病で退職したら失業保険が最短ですぐもらえる【証明書必須】

失業保険をすぐに貰う方法

本記事では、私が仕事でうつ病になった際に失業保険を最短ですぐに貰えた話をしていこうと思います。

仕事で心が病んでしまった方は是非とも参考にしてみて下さい。

パワハラや残業で失業保険を貰うには証明が必要で中々難しいのでこの方法をおすすめします。

では、私がうつ病で診断書をお医者さんに書いて貰い、ハローワークで手続きをした経験を元に書き綴っていきたいと思います。

退職前に精神科に掛かりましょう

うつ病で失業保険給付金の給付制限2ヶ月をなしにするためには退職以前に医師から、うつ病の診断結果も出して貰う必要があります。

その理由としてうつ病の診断は在職中に下らないと失業保険がすぐに貰える「特定理由離職者」というものに該当しなくなるからです。

ちなみに診断書があると、退職の前に職場から休職の打診もあるかもしれません。

休業補償給付というものがありますが、支給されるまで時間が掛かるため、傷病手当を貰うケースがほとんどです。

もし、今いる職場に未練が少しでもあるのなら休職しながら心の療養をするのも一つの手段です。

休職する事が得られるメリットもあります。

  • 心身の疲労回復が図れる
  • 事業所の定める期間内なら復職可能
  • 働かなくても一定の収入は確保される

デメリットして、一定の収入はあるものの、労働している時よりかは収入が減るのと会社からの評価が下がることです。

復職後の同僚や上司からの目が気にならないのであればこの方法もありかと思いますが、そのせいでまたうつ病が再発するリスクを考慮すると少々扱いにくい制度だと思います。

私は一度介護福祉士として老人ホーム働いてる時にこの話を打診されましたが丁重にお断りをしました。

POINT何回か精神科に通わないと診断のサインを貰えない可能性があるので注意

うつ病で退職した後に絶対にすべきこと

うつ病の診断が下っても証明がないと失業保険給付金はすぐに支給されません。

又、10年前くらいにうつ病で退職した際は、直接医師に書いて頂いた診断書を失業給付に必要な離職票と共に持参するだけで給付制限がなしになりました。

近年ではハローワークも給付金を出し渋るようになり、ハローワークの指定する空白の証明書を貰い、それに医師のサイン(診断結果)を記入して貰らうという流れになります。

ハローワークから証明書(空白の診断書)を貰う

離職票を持参し失業保険を手続きをする際に自己都合退職だが、うつ病で辞めたことをハロワの職員にしっかりと伝えましょう。

自分からの退職のままだと給付制限なしの特定離職者に該当しません。

何の説明をしないまま手続きを進めると給付制限3ヶ月がかけられてしまいます。

国の税金で賄われているので渋るのは当然ですね。職員の仕事も増えるから面倒くさいのでしょう。

しかし、自分の生活が掛かっているので図太くいきましょう。退職した理由はうつ病で、退職前の〇〇に診断されたので紙下さいとでも言えば出してくれます。

ちなみに私の地域では「雇用保険法第13条・15条・20条にかかる証明書」という、2枚つづりのA4用紙になります。

ではざっくりですが、お医者さんに記入して頂く際の注意点をまとめてみました。

  • 初診年月日は退職以前の受診日
  • 就労不能と認める期間は各ハローワークに確認(不能だと支給されない危険あり)
  • 就労の制限は就職可能であれば問題ないがこちらも要確認

この用紙も私の地域限定のものかもしれないので、基本的に何でも気になる事は積極的に聞いて、記入漏れやミスのないように下準備をすることを強くオススメします。

精神科は結構混むので予約が取りにくいですからね…また訂正するとなると給付が遅くなる可能性も捨てきれませんので慎重にいきましょう。

POINT失業保険は疾病などの期間が15日以上にわたり就労不能だと失業に該当しないため、医師には期間が越えないように書いて貰いましょう

精神科を受診し証明書にサインを貰おう

証明書を持参し、その証明書をお医者さんに記入してもらえうようにお願いしましょう。言いにくい気持ちは分かりますが、そこは恥を忍んで下さい。

ちなみにここでサインを貰わないと失業保険はすぐに出ません。

失業保険がすぐに欲しいのであれば何がなんでも絶対にサインを貰いましょう。

くどいようですが、病院のフォーマルな診断書では証明にならないので、必ずハローワークの指定した証明書にサインを貰ってください

またうつ病では無く、適応障害でもこの方法が使えますので、下記記事を参考にしてみてください↓

【介護職】適応障害とは?なりやすい人や症状が出た時の対処法まとめ
一般人では無く芸能人の方もかかってしまう適応障害とは? 仕事をする上でストレスに晒されれながらも頑張って生きています。 しかし、仕事のストレスや環境に適応出来ずに、それが重圧となり適応障害を発症してしまうケースも珍しくありません...

うつ病の証明書を持参しハローワークで各種手続き

晴れて証明書が手に入った後はハロワ離職票と証明書を提出すれば、特定理由離職者になり3ヶ月の給付制限はなくなります。

特定理由離職者や失業保険については下記記事を参考にしてみてください。

失業保険をすぐもらう方法【自己都合退職でも2ヶ月待たず最短でもらえる裏技】
私は過去に失業保険を5回程受給した経験がありますが、全て3ヶ月(現在は2ヶ月)の給付制限を待たずに最短で給付金をすぐにもらいました。 仕事を辞めることになって失業保険というものの存在を知る人も多いかと思います。 失業保険を知って...

さらに特定離職者に該当すると国保も安くなる可能性が極めて高いので市役所にいって手続きすることをオススメします。

…とここで終わってはいけません。

実はうつ病で退職すると「就職困難者」に該当し、これに登録すると素晴らしい恩恵があります。

就職困難者とは?メリットしかないので登録しましょう

就職困難者とは具体的にどういうものなのか?

就職困難者とは身体障害(身体障害手帳を持っている人)、知的障害(療育手帳を持っている人)、精神障害(精神障害保健福祉手帳を持っている人、ただし例外もあります)を指します。 その他にも、社会的な差別などで就職困難な人、保護観察期間にある人も該当します。

引用元:いざという時に役立つ知識。知っておきたい失業保険(雇用保険)!

私の主観ですが、デメリットはありません。むしろ登録するの一択です。

この引用文を見ると障害者になってしまうのでは?と一瞬不安になった方もいるかと思います。ですが、別に障害者手帳が発行された訳でもなく、あくまで保護観察期間なので何ら関係ありません。

なので、面接の際に「就職困難者です」と絶対に伝える必要はありません。

そして一番に伝えたいのはこちらの制度はメリットしかないんですよ。

  • 1年以上雇用保険が掛かっていると90日から300日に給付日数が増えます!(但し、1年未満だと150日)
  • 求職活動の実績が1回で済むようになる(通常であれば2回)。

何の代償もなくこれだけの恩恵が受けれるとか美味しすぎてにやけてしまいますね。

ちなみに登録後の相談はみどりの窓口になりますが、通常の職業相談窓口と大差はないです。

このことから就職困難者になることで生じるデメリットはほぼ0なのでご安心ください。

早期就職で再就職手当80万を貰いました

就業促進手当の一つである再就職手当で約80万円を手に入れました。

私は通常であれば給付日数が90日しかありませんでしたが、先ほど紹介した「就職困難者」に該当したのが理由になります。

  • 再就職手当は給付日数の3分の1以上残し、早期就職で残日数の60%
  • 再就職手当は給付日数の3分の2以上残し、早期就職で残日数の70%

就職困難者だと残りの日数が90から300日(雇用保険一年以上)に増えているので早期の再就職でがっつり再就職手当が貰えます。

再就職手当の要件は厚生労働省の公式ホームページにも開示されています。ハローワークでも確認が取れますので要チェックです。

引用元:厚生労働省

POINT

就職後は就職促進定着手当という制度もあるので、離職前の賃金よりも低い際は申請しましょう

就職促進給付について

うつ病にならないホワイトな職場を探そう

失業保険期間で心身の疲れが癒えても次の就職先が再びブラック企業では元も子もありません。なので、就職活動を怠ってはいけません。

うつ病が再発しないためにもホワイト企業への就職しましょう。

ハローワークの求人は企業が無料で掲載できるということもあり、ブラック企業がかなりの確率で紛れ込んでいます。

一時期は求人詐欺なんて言葉も流行ったくらいです。

なので、きちんと企業が人材確保のため利用している転職エージェントに無料登録することをオススメします。

転職エージェントについては下記記事を参考にしてみてください。

転職で失敗しない本当に役立つおすすめの介護転職サイト
今回は介護士の方が転職で失敗しないための本当に役立つ転職方法の記事となっています。 私がおすすめする転職の秘訣は「介護転職エージェント」を利用する事です。 俗に言う「転職サイト」と世間で呼ばれているものです。 介護転職エー...

最後に

以前の失業保険をすぐ貰う方法でも言いましたが、失業保険をすぐ貰うには証明書を貰うのが手っ取りばやいです。

うつ病で心がデリケートな状態だと金銭の悩みはかなり深刻なものとなります。

少しでも早くうつ状態が回復するためにも不安要素は一つでも良いから取り除きたいですよね。

そして、現在も心身ともに疲弊しながら労働している人はうつ状態が悪化する前に行動することが大事だと思います。

今すぐにでも仕事を辞めたいけど無職期間の金銭的な不安がある方は、本記事の方法で失業保険を最短で貰うことも視野に入れて頂ければと思います。

それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。